8月20日の報告

 



8月20日、芦北・津奈木広域災害ボランティアセンターの活動に、健軍教会のUさん、神水教会のMさん、それと安井牧師が参加しました。

この日、ボランティアセンターに登録されたボランティアは、35名ということでした。その大半はボランティアバスで熊本市内から駆けつけた方々です。必要とされる作業に対して人の手が圧倒的に足りない現状を感じました。
 
ボランティアバスでの参加者と数人で来られた企業のボランティアを除いた残りは15人。
いつもでしたら、必要とされる現場へ数人ずつ分かれて派遣されますが、今回は15人全員で、芦北町の女島という海沿いの地域へ派遣され、1軒のお宅を担当させていただきました。それだけの人員が必要と判断されたのでしょう。

女島地区は、浸水被害も大きなものでありましたが、あわせて多くの土砂崩れがありました。
まずは水害による被害の片付けを行うということで、背後の土砂崩れにより倒壊した家屋や土に埋まってしまった車など、気にかかりつつもそのままにせざるをえない状況でおられました。

このお宅に連続して一週間、作業に入られているスーパーボランティアのような方、またこれまでにいくつもの被災地で支援を行ってきた方々など、専門家集団のようなグループのリーダーを我らがMさんが託されて、Mさんのリーダーシップの元、共に働くことができました。

床下の泥出し、すでに剥がされた床板の搬出、土砂が入ったままの冷蔵庫の搬出、家屋の外側を覆う土の移動、汚れてしまった食器を洗うことなど、この地方特有の存在感のある佇まいの大きな家屋での作業を、暑さはもとより、この日、芦北町でも判明した新型コロナウイルスへの感染のために短時間に限られた災害ゴミの集積所への運搬など、厳しい状況も力をあわせて、生活再建への入り口に向かう手伝いをさせていただくことになりました。

休憩のために大きな納屋の日陰に入ると涼しい風が吹き抜けていきます。美しい山の緑と空と海の青に囲まれた静かで穏やかなところ。それがこの地でのいつもの暮らしであろうと思います。それが、激しく傷つけられてしまった圧倒的な困難の中で、住民の方の関係者と思しき方や隣家の方も、それぞれに黙々と汗を流して作業をしておられました。その黙々に寄り添う人々を通して、慰めと励ましが届けられればと願い、一日の作業を結びました。




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